【解説】マインドフルネス瞑想アプリ -Awarefy-
マインドフルネス瞑想のためのアプリ。初回は最近リリースされたばかりのAwarefy(アウェアファイ)についてレビューいたします!
最後には、おまけコラムもあるので、お楽しみに!
目次
(以下アプリ紹介執筆:鈴木健一)
アプリ紹介方法-☆☆☆☆☆-
各項目で星5つ☆☆☆☆☆で評価しています。
1. マインドフルネスプログラム
2. このマインドフルネスアプリだけの特徴
3. マインドフルネス音声
4. 分かれるポイント
5. 総評
Awarefy(アウェアファイ)をご紹介!
1.マインドフルネスプログラム(★★★☆☆)
マインドフルネスの基礎編、発展編、すきま時間の3分瞑想、基本の5分瞑想、朝の10分瞑想などがあります。
他のアプリよりメニューはやや少なめの印象。(合計46コンテンツ)

マインドフルネステーマ数:7
各テーマ内のコンテンツ数:計26 (2020/06/01現在)

感情や思考にまつわるテーマ数:6
各テーマ内のコンテンツ数:計 22 (2020/06/01現在)

2.このマインドフルネスアプリだけの特徴(★★★★☆)
* チャットボット
思ったことや考えたこと、感じていた感情を整理することができます。
チャットで対話をしながらほんの1,2分で書ける!
日記よりもずっと楽に日々の記録ができて、続けやすいですね。

* こころとからだの調子をグラフ化
こころとからだの具合を数字で入力します。
朝のチェックイン、夜のチェックアウト。きちんとスマホが通知してくれるので、記録も忘れにくくなっています。
日々続けていくと、自分のこころとからだがグラフになって表示されます。
調子が悪いときには、そこに目が向きがち。
逆に、調子のいいときには案外見過ごしてしまいがち。
Awarefyで、朝と夜、自分に目を向けることで、自分を労わる時間をもてそうです。

* 学びのコンテンツ
「悲しみとの付き合い方」、「アンガーマネジメント」など、心について学べる音声コンテンツがあります。ほんの数分で聞けるものばかり。この手軽さは忙しい日々のなかでは、大きいと思います。

3.マインドフルネス音声 (★★★☆☆)
メインは女性の声です。
速度は普通で、言葉と言葉の「間」はあまりありません。
ビデオに流れる解説のようなクリアでハキハキとした音声です。

4.ここは分かれるポイント(★★★☆☆)
* こころとからだの状態、感情を記録できる!
「こころとからだの状態」「感情」の記録は、まさに「毎日の気づき」を増やすことにつながる仕組み。マインドフルネスを続けていく中で、自分の変化を捉えるのにも役立つかもしれませんね。


* 体や脳の仕組みに関する解説が豊富!
「自律神経はー」、「前頭前野というー」ような解説が多く入っています。理論的に、心や脳の仕組みを詳しく知りたい人にはぴったり。最初は、理論を聞きたくない・・という方も、マインドフルネスを継続していく中で聞いてみると、実感と共にさらに理解が深まり、いいかもしれませんね。
5.総評 (★★★☆☆)
Awarefyは「毎日の気づきを増やす」をコンセプトにしているそうです。
そのため、自分のからだとこころを見つめなおす機能がとても充実しています。
他と比べると、確かにコンテンツ数は見劣りするように見えるかもしれません。しかし、大切なコンテンツを厳選してくれているともいえるでしょう。
こころやからだに気づきを向ける。これは、マインドフルネスの根幹とも言えます。
マインドフルネス瞑想アプリのひとつ、Awarefy。
ご自分に合いそうだな、と思った方は、ぜひ一度お試しくださいね。
おまけ -Awarefyに似たマインドフルネス瞑想アプリの使用と効果について-
執筆:藤本志乃

Awarefyは感情にも気づきを与えるような工夫がたっぷり。
実際、このような感情をチェックできるマインドフルネス瞑想のアプリを使用することで、どのような効果があるのでしょう。
アメリカのロサンゼルスで開発されたStop, Breathe & Think社のマインドフルネス瞑想のアプリ。こちらもAwarefyと同様、体の状態や感情をチェックする機能とマインドフルネス音声がついているアプリ。このアプリの12万人の使用者を対象に、どのような効果があるのかを検討している研究があります1)*。
その結果、アプリの利用期間が長いほど、ポジティブな感情が増えるよ!ということがわかっています。
また、不安や落ち込みの気分が強い人もアプリを長期間利用することで、悲しい感情から幸せの感情を記録することがだんだんと増えることが判明!
Awarefyととても似ているアプリなので、Awarefyを使っても同じような効果が得られることが期待できますね!
マインドフルネス瞑想アプリ:Awarefy(アウェアファイ)
「毎日の気づきを増やす」をコンセプトに心のセルフケアを気軽に行えるアプリ。
早稲田大学と共同研究するhakali(株)開発。
医療でも使われる認知行動療法(CBT)とアクセプタンス・コミットメント・セラピー(ACT)の手法を取り入れている。
2020年5月13日にAndroid版をリリース。iOSアプリは2020年5月下旬にリリース。
(開発・制作)
GooglePlay: https://play.google.com/store/apps/details?id=app.awarefy.awarefyapp
iOS App Store https://apps.apple.com/jp/app/awarefy/id1513802951
Hakali株式会社
Email:support@awarefy.app
URL:https://www.awarefy.app
企業URL : https://hakali.co.jp
関連ブログと参考文献
<関連ブログ>
・【解説】マインドフルネス瞑想の効果 -オンラインマインドフルネス講座 Q & A-
・マインドフルネス瞑想アプリまとめ -人気6種類の特徴-
・マインドフルネス瞑想アプリは効果ある?
<参考文献>
1)* Argus J Athanas , Jamison M McCorrison , Susan Smalley , Jamie Price , Jim Grady , Julie Campistron , Nicholas J Schork (2019). Association Between Improvement in Baseline Mood and Long-Term Use of a Mindfulness and Meditation App: Observational Study, JMIR mental Health, 6 (5) : 102-114.