人生が豊かになる食べ方の習慣
なんとびっくりするくらいにLe:self にぴったりの書籍が最近出版されたので、早速手にとってみました。
Table of Contents
食べることを通して、今生きる感覚をつかむ
幸せというのは「今、この瞬間」に宿っているのであり、それを味わい尽くしてはどうか
というのがこの書籍からのメッセージ。
マインドフルネスを食事にも生かしたマインドフルイーティングを行うことで、毎日の自分の食事にちょっとした「気づき」を与えることができ、
結果、食べることに関する辛い思いや満たされない思いが減少していき、自然とダイエットにもつながるし、
何より、食べることに伴う幸せな気持ちが大きくなっていくよ、ということなのです。
肥満の増加と生活習慣病
現在、子どもたちの肥満も増加傾向であることをご存知ですか?
これは私が腎臓内科に勤務している時も懸念している出来事の1つでした。
過去10年間に誕生した子どもたちは、Ⅱ型糖尿病や肝障害など、肥満が原因で起こる様々な問題のために、両親よりも寿命が短くなるという予測があると、この書籍にも書かれています。
しかし、食コントロールのために、一生懸命食事を記録したり、いろんな情報を仕入れて実践してみたりすることは、一時的に効果はあるものの、疲れてしまうし、続かない、
何より、食を楽しめないことにつながってしまうことは、たくさんの患者さんをみてきても明らかでした。
悪いものを避ける方法は機能しない
うまくいかないダイエットのやり方。
①悪を封じ込める
②悪を攻撃する
③テクノロジーを使う
この3つだとこの書籍の中では明言されています。
①悪を封じ込める
あの食べ物はOKだけど、あの食べ物はNGだから、これは食べないようにする、というようにいわゆる制限をかけるということです。
つまり・・・「食事記録をする」という方法も、食べてはいけないものを食べていないかどうかをチェックするような記録の仕方だと、うまくいかないということです。
②悪を攻撃する
脂肪吸引をしたり、胃を小さくする手術を受けるなど、食べることに関する器官を敵のように攻撃するということです。
しかし、胃を小さくする手術を受けた人の3分の1は元の体重に戻ってしまうそう。
さらには、食べることで辛い気持ちを紛らわすことができなくなった25%の人たちは、アルコール・ギャンブル・買い物・セックスなどに走り、依存症になってしまうと。
間接的な原因を取り去っても、根本の「満たされない」という心の部分が変わっていないことで、食から逃れられても、別のものに取り憑かれてしまうという恐ろしいループにハマってしまうということなのです。
③テクノロジーを使う
減量に役立つアプリなどを使うということです。しかし、これは食べ方を他のものにコントロールされるということにほかならず・・。
つまりは、コントロールしようとすること自体が既に自分を苦しめてしまうということです。
心理学の考え方の中でも、自分が不快だと思うものを避けることで苦悩が大きくなってしまうという考え方があります。
ダイエットをする際には、カロリーの高い食を避ける、つまりは封じ込めたり攻撃したりするようなやり方を取ろうとする方が多いのではないでしょうか。
しかし、その場合、避けようとしていた、カロリーの高い食のことをより考え、執着してしまい、よりストレスで食べてしまう可能性が高くなる、ということなのです。
マインドフルに食べること
「マインドフルに食べること」は本来持っている「健康的に食べる能力」を再発見することだと、この書籍の中には書かれています。
つまりは、幼い頃の、身体の感覚としてお腹が空いているときの
「ママーお腹すいたー!!」
この感覚を再度思い出すことだということです。
とりあえず・・・ダイエットを一旦やめましょう。(極端に思うかもしれませんが・・)
食をコントロールすることをを手放して、自分の食べるときの身体の感覚に目を向ける、それをとにかくやってみましょう。
このマインドフルネスイーティングを用いて、食べることを楽しむための23の練習というのが、
この書籍には書かれています。
目を通しましたが、すぐにでもやれそうなことがたくさん。
今後少しずつ紹介していきますね。
みなさまが、本当の意味で食を楽しみながら、健康に向かい、何より人生を楽しむことを心から願っています。